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2018/11/19

さよなら普門館

皆さん、こんにちは。

城東展示場の寺内です♬

 

先日、ネットで見つけた記事。

 

https://www.asahi.com/articles/ASLCB6TCSLCBUTIL02J.html

 

東京にある『普門館』というホールが閉館した、という記事です。

1970年に落成した歴史あるホール。

全国の吹奏楽経験者の憧れのホール、通称『吹奏楽の甲子園』です。

 

毎年、夏から秋にかけて行われる全日本吹奏楽コンクール。

中学校、高校、大学、職場・一般の各部門があり、

県大会(地方によってはその前の地区大会から)に始まり、

全国何万という団体が全国大会を目指します。

その、中学校、高校の全国大会の舞台が

この普門館というホールでした。

老朽化に伴い、2012年以降は使われなくなっていましたが、

今年2018年冬から解体工事が始まるという事で、

その前に1週間一般開放され、

全国からたくさんの吹奏楽関係者が集まり

最後の別れを惜しんだ、という事でした。

 

私も中学、高校の6年間、全国何万の中の1団体として

全国大会を目指し、日々練習に明け暮れていました。

岡山の片田舎の学生だった昔も、そして今もやっぱり

『普門館』

と聞くと、色んな感情がブワッと込み上げてきます。

 

 

部活のために高校を選んだ事。

土日も関係なく部活のために学校に行き、

1年間の内で丸々1日休みの日なんて

お盆の三日間と、大みそか&元旦くらいしかなかった事。

それでも「辞めたい」なんて思わなかった事。

 

今や、休みの日になればゴロゴロとお昼くらいまで

ベッドから出たくない私からしたら、

そんな日常を送っていたなんて信じられませんが、

当時は何にもキツくなかったしツラくなかったんですよね。

 

先輩にいっぱい怒られたし、後輩をいっぱい怒ったし、

結局6年間で1度も全国大会への切符は手に入れられなくて

毎年吹奏楽コンクールでは悔し涙を流した想い出しかないのに、

それでも、もし今神様が現れて

「時間を1回だけ巻き戻してあげる。どこに戻りたい?」

と言われたら即答で

「高校時代!」

と言えるほど、毎日が充実した最高の3年間でした。

 

1度も足を踏み入れる事ができなかった普門館。

吹奏楽関係者の間では有名だけど、

一般的にはめずらしい「真っ黒のステージ」を

1度でいいから生で観て、そこにこの足で立ってみたかったです。

 

なんだか、色々思い出してちょっと切なくなった寺内でした…(゜-゜)


寺内 美貴